■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/05/15




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (n_______) (a_________) : 麻薬拮抗薬

(2) (_________n) : 梗塞

(3) (__________a) : 血管拡張

(4) (s____) (v____) : 排気弁

(5) (______g) : バッキング


[解答]
(1)narcotic antagonist(2)infarction
(3)angiectasia(4)spill valve
(5)bucking


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(局所麻酔) 脊椎麻酔について正しいのはどれか。

ア:ジブカインは末梢神経に対する毒性が高い。

イ:麻酔レベルと悪心・嘔吐の発生頻度は比例する。

ウ:妊婦の髄液は密度が低いので低用量でも高位脊麻になりやすい。

エ:等比重液は高比重液に比べて、ゆっくり効き始め、長く効く。

オ:血管収縮薬を併用すると一過性の神経症状が増える。


[解説] ジブカインは末梢神経に対する毒性が強いとされる。麻酔レベルと悪心・嘔吐の発生頻度は比例する。妊婦の髄液は密度が低いので高比重液を使用した場合、低用量でも高位脊麻になりやすい。等比重液は高比重液に比べて、ゆっくり効き始め、長く効く。高比重液は、早く効き始め麻酔範囲が広がりやすいが、持続時間が等比重に比べて短い。血管収縮薬を併用すると一過性の神経症状が増えると報告されている。


[正解] 全て [出典] 「こだわり」の局所麻酔p90~





【問題3】(中枢神経) 脳内出血の手術適応は、一般にはCT上のhigh density area が何センチ以上とされているか?
1) 7cm
4) 2cm
2) 5cm
5) 血腫の大きさは関係ない
3) 3cm


[解説] 脳血管障害のうち、外傷性頭蓋内出血や高血圧性脳内血腫、くも膜下出血などは緊急手術の対象となる。脳内出血の手術適応は、意識障害が強く脳ヘルニアの徴候のある例、基底核の出血で病巣の大きなもの、だんだん出血が大きくなる場合などである。一般にはCT上のhigh density area が3センチ以上とされている。


[正解] 3 [出典]



【問題4】(成人、小児、新生児での蘇生法) 新生児における心肺蘇生について誤った記述はどれか。

ア:心拍数が60回/minなら心マッサージを行う。

イ:心マッサージと換気の比は5:1とする。

ウ:エピネフリンは20-30μg/kgを静注または気管内投与する。

エ:未熟児網膜症を起こす危険があるので、100%酸素では換気してはならない。

[解説] 新生児の場合、心肺コンプライアンスが低く、一回拍出量が限られているために、心拍出量は心拍数依存性である。心拍数が純酸素による換気でも80回/min未満の場合や、60回/min未満の場合には、心マッサージを開始する。心マッサージと換気の比は3:1とする。


[正解] (イ)、(エ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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