くも膜下出血後の脳脊髄液ブドウ糖と乳酸濃度:多施設後向き研究
・後向きコホート研究を欧州大学集中治療室 5 施設で実施した。4 年間(2011 年~ 2014 年)に非外傷性 SAH 後に入院した年齢 18 歳以上の患者は、外部脳室ドレーンを留置され、1~4 日間連続で、ブドウ糖(±乳酸)濃度を含む CSF の毎日の分析と、動脈血中のブドウ糖と乳酸濃度の同時分析を受けた場合に含まれた。
・合計 144 人の患者が最終分析に含まれた(平均年齢:58 歳[49 歳から 66 歳];性別が男性:77/144)。入院から外部脳室ドレーン留置までの期間の中央値は 1(0~3) 日であった。入院時の中央グラスゴー昏睡尺度は 10(7~13)、CT スキャンフィッシャー尺度は 4 であった。合計 81 人(56%)の患者が 3 ヶ月時点で神経学的転帰が不良であった(グラスゴー転帰尺度≦3)。1 日目には血液と CSF ブドウ糖との間(r=0.07、P=0.007)、および血中と CSF 乳酸値との間(r=0.58、P<0.001)には弱い相関があり、インスリン療法の影響を受けなかった。ショックの存在および低 CSF ブドウ糖/乳酸比が、不良転帰の唯一の独立予測因子であった。
・CSF のブドウ糖と乳酸濃度は血中濃度とほとんど相関していなかった。低 CSF ブドウ糖/乳酸比は神経学的転帰不良と関連していた。
[!]:髄液中の乳酸値が高いことはやはり予後不良と関係しているようだ。
【出典】
Cerebrospinal Fluid Glucose and Lactate Levels After Subarachnoid Hemorrhage: A Multicenter Retrospective Study.
J Neurosurg Anesthesiol. 2019 Feb 11. doi: 10.1097/ANA.0000000000000584. [Epub ahead of print]

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