■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/11/30

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【問題1】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:血中トランスアミナーゼ値の高さは必ずしも壊死肝細胞の数とは相関しない。

イ:急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。

ウ:肝腎症候群と急性尿細管壊死とは発症パターンや検査所見からは鑑別が困難である。

エ:肝硬変患者では、血管収縮により循環血漿量が減少している。

オ:CDCによると感染患者からの針刺し事故によるB型肝炎の感染率は30%である。


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[解説] ア:×:血中トランスアミナーゼ値の高さは壊死肝細胞の数と相関する。
イ:○:急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。
ウ:×:肝腎症候群と急性尿細管壊死とは発症パターンや検査所見から鑑別が可能である。
エ:×:肝硬変患者では、血管拡張によって循環血漿量が増え、末梢の血流量も増加する。肝疾患が進行すると、ほとんどの患者で血行動態は亢進状態となり、全末梢血管抵抗が低下し代償性に心拍出量が増加する。
オ:○:CDCによると感染患者からの針刺し事故によるB型肝炎の感染率は30%、C型肝炎では3%である。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311





【問題2】(中枢神経) 開頭術による手術が適応とならないのはどれか?
1) 被殻出血
4) 小脳出血
2) 橋出血
5) くも膜下出血
3) 皮質下出血


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[解説] 脳内出血に対する手術適応は頭蓋内圧亢進に対する減圧術である。mass effect が著明な場合には血腫除去術を行なう。開頭術による手術は皮質下出血、小脳出血、被殻出血に対して行なわれる。一方、定位脳手術は、高齢者、視床出血、脳幹出血でも行ないうる。脳出血のうち、視床出血や橋出血は開頭術による手術が適応とならない。


[正解] 2 [出典] クリティカル記憶術2P36





【問題3】(外傷・出血・感染) FFP(新鮮凍結血漿)1単位は何ミリリットル程度か?
1) 120ml
4) 80ml
2) 60ml
5) 140ml
3) 100ml


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[解説] 新鮮凍結血漿(FFP)は血液200mlから分離した新鮮な血漿約80mlを、ただちにー40度以下に凍結したもので、有効期限は1年間である。血小板以外の凝固因子が保存されている。適応は「凝固因子の補充」と、「緊急を要する循環血漿量の補充である。」 NIHのガイドライン:[適応](1)凝固因子欠乏症における凝固因子補充(PT、APTT>1.5倍) (2)ワーファリン効果の急性補正 (3)TTP/HUS [禁忌]循環血液量の補充.栄養補給.大量輸血時、人工心肺使用時における出血予防 他に厚生省とアメリカ麻酔学会のガイドラインがある。→LisaVol4-No3-p232


[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術1p73




【問題4】(体液・電解質) 成人の標準的な1日必要水分量はどれくらいか?
1) 1000ml
3) 2000ml
5) 4000ml
2) 1500ml
4) 3000ml


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[解説] 成人の標準的な1日必要水分量は2000ml、1日に必要なナトリウム量は100mEq、1日に必要なカリウム量は50mEq程度である。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術1P86

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