■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/04/22
【問題1】(呼吸) 気管支拡張薬として使用する交感神経刺激薬のうち、第二世代と称されるものはどれか? | 1) 塩酸オルシフ゜レナリン(アロテック) 3) 硫酸フ゜ロカテロール(メプチン) 5) 塩酸クレンフ゛テロール(スヒ゜ロヘ゛ント) | 2) 硫酸サルフ゛タモール(ベネトリン) 4) 臭化フェノテロール(ベロテック) |
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[解説] 気管支拡張薬には、交感神経刺激薬、非交感神経刺激薬としてメトキサミン、アミノフィリン、抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などがある。交感神経刺激薬として、β2優位の第3世代が主に使用されている。第1世代:エピネフリン、エフェドリン、メチルエフェドリン、イソプロテレノール、オルシプレナリン(アロテック)、クロルプレナリンなどで、受容体非選択的に作用する。第2世代:サルブタモール(ベネトリン)、ヘキソプレナリン、テルブタリンなどでβ2選択的である。第3世代:プロカテロール(メプチン)、フェノテロール(ベロテック)などで、β2選択的でかつ持続性がある。
[正解] 2 [出典] 呼吸管理必携P60
【問題2】(神経生理) 末梢神経はA、B、Cの3群に分類されているが、次のうち正しいのはどれか。 | ア:Aδ線維は有髄神経である。 イ:C線維は無髄神経である。 ウ:圧迫に対して感受性が高いのはC線維である。 エ:交感神経節前線維は無髄神経である。 オ:低酸素症に対しては、A線維がC線維よりも感受性が高い。 |
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[解説] A、B線維は有髄で、C線維は無髄である。圧迫に対する感受性は、A>B>Cで、伝導速度が速い、太い神経線維の方が感受性が高い。交感神経節前線維はB線維であり、有髄である。交感神経節後線維はC線維であり、無髄である。低酸素症に対する感受性は、B>A>Cである。コカインや局所麻酔薬に対する感受性は、C>B>Aである。ターニケットをかけてからも数時間伝導が続くのは低酸素、圧迫にもっとも感受性の低いC線維である。
[正解] (ア)、(イ)、(オ) [出典] 第26回麻酔指導医認定筆記試験:A7
【問題3】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (i_______) (d_____________) : 体内除細動 (2) (i__________) (a_________) (d___) : 静脈麻酔薬 (3) (a_________) : 吸収/吸着 (4) (a_____) (v____________) : 大動脈弁形成[術] (5) (p__) (p____) (t___) : 針刺激痛覚検査/ピン刺激痛覚検査 |
[解答]
(1)internal defibrillation | (2)intravenous anesthetic drug |
(3)absorption | (4)aortic valvuloplasty |
(5)pin prick test |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題4】(中枢神経) 脊椎の生理的彎曲は水平仰臥位の場合、最低部はどのレベルになるか? | ||||
1) C4 | 2) L1 | 3) L3 | 4) L5 | 5) Th5 |
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[解説] 脊椎の生理的彎曲は水平仰臥位の場合、最高部はL3、最低部はTh5のレベルになる。
[正解] 5 [出典] Q新麻酔科学改訂第5版p149
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