男性外科医が治療した患者と女性外科医が治療した患者の術後成績の比較:系統的レビューとメタ分析
・女性外科医と男性外科医の間で手術成績および転帰が異なるかどうかについては依然として不明である。研究の目的は、女性外科医が治療した患者と男性外科医が治療した患者の臨床転帰を比較することでる。
・患者の術後死亡率、再入院率、合併症発生率などの臨床転帰を女性外科医と男性外科医の間で比較するためにメタ分析を実施した。MEDLINE、Embase、CENTRAL、ICTRP、ClinicalTrials.gov を創始時から 2022 年 9 月 8 日まで検索した。最新の検索は 2023 年 7 月 19 日に実施した。ランダム効果モデルを用いてデータを統合し、GRADE を用いて確実性を評価した。
・合計 15 件の後ろ向きコホート研究が 5,448,121 人の参加者のデータを提供した。女性外科医が治療を行った患者は、男性外科医が治療を行った患者と比較して術後死亡率が低いことが明らかになった(8 件の研究;調整オッズ比[aOR]、0.93;95%CI、0.88〜0.97;I2=27%;エビデンスの確実性は中等度)。定時手術でも非定時手術(緊急手術または救急手術)でも同様のパターンがみられたが、その差は定時手術で大きかった(サブ群間差の検定 P=0.003)。患者の再入院(3 研究;aOR、1.20;95%CI、0.83〜1.74;I2=92%;エビデンスの確実性は非常に低い)または合併症発生率(8 研究;aOR、0.94;95%CI、0.88〜1.01;I2=38%;エビデンスの確実性は非常に低い)について、女性外科医と男性外科医に差があるというエビデンスは認められなかった。
・この系統的レビューとメタ分析は、女性外科医が治療した患者は男性外科医が治療した患者に比べて死亡率が低いことを示唆している。
・患者の術後死亡率、再入院率、合併症発生率などの臨床転帰を女性外科医と男性外科医の間で比較するためにメタ分析を実施した。MEDLINE、Embase、CENTRAL、ICTRP、ClinicalTrials.gov を創始時から 2022 年 9 月 8 日まで検索した。最新の検索は 2023 年 7 月 19 日に実施した。ランダム効果モデルを用いてデータを統合し、GRADE を用いて確実性を評価した。
・合計 15 件の後ろ向きコホート研究が 5,448,121 人の参加者のデータを提供した。女性外科医が治療を行った患者は、男性外科医が治療を行った患者と比較して術後死亡率が低いことが明らかになった(8 件の研究;調整オッズ比[aOR]、0.93;95%CI、0.88〜0.97;I2=27%;エビデンスの確実性は中等度)。定時手術でも非定時手術(緊急手術または救急手術)でも同様のパターンがみられたが、その差は定時手術で大きかった(サブ群間差の検定 P=0.003)。患者の再入院(3 研究;aOR、1.20;95%CI、0.83〜1.74;I2=92%;エビデンスの確実性は非常に低い)または合併症発生率(8 研究;aOR、0.94;95%CI、0.88〜1.01;I2=38%;エビデンスの確実性は非常に低い)について、女性外科医と男性外科医に差があるというエビデンスは認められなかった。
・この系統的レビューとメタ分析は、女性外科医が治療した患者は男性外科医が治療した患者に比べて死亡率が低いことを示唆している。
ひこ
患者に対する態度も自分自身に対する態度も同じなんだろうな。女性の方が長生きで、男性の方が早死にする。
【出典】
Comparison of Postoperative outcomes Among Patients Treated by Male Versus Female Surgeons: A Systematic Review and Meta-analysis
Ann Surg. 2024 May 10.
Comparison of Postoperative outcomes Among Patients Treated by Male Versus Female Surgeons: A Systematic Review and Meta-analysis
Ann Surg. 2024 May 10.
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