■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/05/17
【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (a_______) (a_____) : 相加作用 (2) (c_______) (s____) : 塩素イオン移動 (3) (a_____) (a_________) : 心房性不整脈 (4) (a__________) : 動脈切開 (5) (c_____) (a_________) (s_____) : 循環吸収式 |
[解答]
(1)additive action | (2)chloride shift |
(3)atrial arrhythmia | (4)arteriotomy |
(5)circle absorption system |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題2】(中枢神経) 意識障害に皮膚の乾燥を伴うときは何を考えるか? | 1) 熱中症 3) 甲状腺機能亢進症 5) 肝性昏睡 | 2) 低血糖性昏睡 4) 高血糖性昏睡 |
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[解説] 意識障害に皮膚の乾燥を伴うときは、高血糖による浸透圧利尿、その他の脱水を考える。
[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術2P16
【問題3】(ペイン) 無知覚を表す用語はどれか? | 1) anesthesia 3) hyperalgesia 5) dysesthesia | 2) analgesia 4) hyperesthesia |
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[解説] 痛みの用語:無知覚(anesthesia)、無痛覚(analgesia)、知覚過敏(hyperesthesia)、痛覚過敏(hyperalgesia)、異常知覚(dysesthesia)、錯感覚(paresthesia)、hyperpathia:刺激により痛みが異常に強く誘発され、しかも長く続く状態、allodynia:侵害刺激でない、例えば接触などにより痛みが誘発される状態。hyperpathiaもallodyniaも異常知覚(dysesthesia)とともに神経因性疼痛(neuropathic pain)の特徴である。
[正解] 1 [出典] Q新麻酔科学改訂第5版p187
【問題4】(全身麻酔) 気管チューブについて正しいのはどれか. | ア:頸部屈曲で深くなり,頸部伸展で浅くなる. イ:先端が気管分岐部より 5 cm 上に位置していればよい. ウ:固定が良好でも,頸部の姿勢により 4〜5 cm 移動する. エ:カフ内圧は全身麻酔中変化しない. オ:成人の気管の長さは約 20 cm である. |
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[解説] (ア):(正)体位変換後は必ず呼吸音の聴取を行い,異常(片肺挿管や抜去)がないことを確認する.
(イ):(正)声帯直下でカフを膨らますと反回神経麻痺の原因となる.
(ウ):(正)胸部 X 線像でチューブ先端が気管分岐部より 3 cm 上のとき,頸の屈曲により 4 cm 奥に挿入され,右主気管支に入ることになる.
(エ):(誤)カフ内圧は亜酸化窒素を用いた全身麻酔中増加する.カフ内圧は 20〜25 cmH2O 以下に維持する.
(オ):(誤)成人の気管の長さは 10〜13 cm である.気管分岐部の高さは 第 4〜5 胸椎レベルである.
[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] Super Hospital 麻酔科
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