■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/05/21

MCQ6.png




【問題1】(代謝・内分泌) 血糖値35程度で認められる症状は次のどれか?
1) 大脳機能低下:会話減少、嗜眠
3) 副交感神経優位:空腹、あくび
5) 不穏、興奮
2) 交感神経優位:頻脈、血圧上昇
4) 昏睡、痙攣


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 低血糖の場合の症状として、70;副交感神経優位(空腹感、悪心、あくび、徐脈)→50;大脳機能の低下(会話減少、嗜眠)→35;交感神経優位(頻脈、血圧上昇、過呼吸)→20;昏睡、痙攣.ただし、相関はあまりないとされる。


[正解] 2 [出典] 内科レジデントマニュアルP225



【問題2】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (i____________) (c__________) : 血管内凝固

(2) (a___________) : 顎発育不全

(3) (i________) : 保育器

(4) (______n) : 静脈切開

(5) (______________n) : カテーテル挿入


[解答]
(1)intravascular coagulation(2)atelognathia
(3)incubator(4)cutdown
(5)catheterization


[出典] 麻酔科学用語集 第3版


■ これって常識? ■
急性細菌性髄膜炎はmedical emrgency.起因菌判明までは,CTRX+ABPC+VCM

1)院外感染による髄膜炎は,起因菌によって急性の経過をとる場合と亜急性の経過をとる場合とがある.
2)とくに急性の場合は緊急感染症であり,できる限り速やかに起因菌検出のための検査(血液培養,髄液の塗抹・培養検査)と初期治療を開始する必要がある.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜感染症編



【問題3】(代謝) 肥満患者について正しいのはどれか?

ア:BMIが25を超えると冠動脈疾患の危険性が高くなる。

イ:肥満患者では、一回換気量が低下する。

ウ:肥満患者の偽性コリンエステラーゼ活性は非肥満患者と変わらない。

エ:肥満患者では親水性、水溶性薬物の分布容量は非肥満患者と変わらない。

オ:肥満患者では予備吸気量は変わらない。


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] ア:○:BMIが25を超えると冠動脈疾患の危険性が高くなる。
イ:×:肥満患者では、一回換気量は正常または増加する。
ウ:×:肥満患者では偽性コリンエステラーゼ活性が高いためサクシニルコリンは通常よりも多量に投与しなくてはならない(1.2〜1.5mg/kg)。
エ:○:肥満患者では親水性、水溶性薬物の分布容量は非肥満患者と変わらない。
オ:×:肥満患者では胸壁が厚くなって胸壁コンプライアンスが低下し、横隔膜の可動域も制限されるために予備吸気量が減少する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p358〜363

この記事へのコメント