■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/04

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【問題1】(麻酔管理) 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の麻酔で正しいのはどれか.

ア:用手での気道確保困難となりうる.

イ:気管内挿管困難症として扱う.

ウ:術後は側臥位で管理する.

エ:術後は,十分な鎮静をはかる.

オ:−−−−


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[解説] (ア):(正)マスク換気困難となる.マスク換気が困難なときは,筋弛緩薬の投与は禁忌である.吸入麻酔薬による緩徐導入を行い,気道確保困難であれば覚醒させ,気管支ファイバースコープを用いた意識下挿管を施行する.
(イ):(正)軟部組織が豊富なため,喉頭展開が困難となり,気管内挿管困難となる.
(ウ):(正)舌根沈下による上気道閉塞を避けるため側臥位にしてもよい.術後に nasal CPAP による呼吸管理を考慮する.
(エ):(誤)睡眠により,上気道閉塞をきたすので,前投薬として鎮静薬の投与は原則として行わない.また,術後の鎮静も危険である.



[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] Super Hospital 麻酔科



【問題2】(医療英単語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (m________) (r___) : 死亡率

(2) (______________t) : 理学療法士

(3) (b_____) (r_____________) : 乳房再建

(4) (s______) (t______) : ステロイド治療

(5) (h____) (m__) (c__) disease : 変異型クロイツフェルトヤコブ病


[解答]
(1)mortality rate(2)physiotherapist
(3)breast reconstruction(4)steroid therapy
(5)human mad cow disease


[出典] RNN時事英語辞典 http://rnnnews.jp/


■ これって常識? ■
運動失調の軽い小脳梗塞を見逃すな!

1)小脳梗塞では激しい回転性めまいをきたすことが多く,嘔気,嘔吐を伴い,頭位安静にても減衰しない.またしばしば後頭部痛,運動失調を伴う.
2)小脳梗塞の恐いところは,梗塞巣が大きいと,狭い後頭蓋窩に浮腫や出血による mass effectが生じて,脳幹を圧迫しかねないことにあり,状態によっては開頭減圧の適応となる.
3)梗塞巣の大きさのわりに発症時には症状が軽かったり,めまいのみ目立ち,運動失調がほとんど見られない例がしばしばあるので要注意である.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜神経編



【問題3】(内分泌疾患患者への注意) 糖尿病患者でよくみられるものはどれか。

ア:無症候性心筋虚血

イ:起立性低血圧

ウ:低酸素症に対する呼吸促進反応抑制

エ:消化管運動亢進

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[解説] 糖尿病患者では、しばしば自律神経障害を伴う。安静時の心拍数増加、心拍数の呼吸性変動低下、起立性低血圧、無症候性心筋虚血などがみられる。低酸素症に対する反応も障害されるので、呼吸抑制薬の投与は慎重に行う。消化管運動も障害されるので、誤嚥のリスクも大きくなる。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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