鼻骨骨折の投与における全身麻酔と局所麻酔の治療成績の比較:メタ分析

鼻骨骨折.png・このメタ分析の目的は、鼻骨骨折(NBF)患者の管理における全身麻酔(GA)と局所麻酔(LA)の役割を正面から比較することである。

・PubMed、Embase、Web of Science を包括的に検索した。NBF の管理における GA と LA の臨床転帰を調査した研究を対象とした。プールされたオッズ比(OR)とそれぞれの 95% 信頼区間(CI)を算出した。組み入れられた研究間の異質性が評価された。組み入れられた研究におけるバイアスのリスクを評価した。

8 件の研究がこのメタ分析に含まれた。美容的結果、残存する中隔変形、追加手術の必要性、麻酔手技に対する患者の満足度、および手術結果に対する患者の満足度のプール OR は、0.70(95%CI 0.18, 2.64;z=-0.53, p=0.5957)、1.11(95%CI 0.37, 3.30; z=0.18, p=0.8558)、1.19(95%CI 0.65, 2.20; z=0. 56, p=0.5760)、1.57(95%CI 0.92, 2.69; z=1.65, p=0.0982)、1.00(95%CI 0.55, 1.80; z= - 0.00, p=0.9974)であった。

NBF 患者の管理において、GA と LA の間に臨床転帰に関する有意差は認められず、麻酔法の選択は方法の忍容性と鼻骨骨折の重症度に基づいて行うべきである。

鼻骨骨折の手術治療を全身麻酔でするか、局所麻酔で行うかは、予後に有意差はないので、患者側の認容性と、鼻骨骨折自体の重症度によって判断するべきであると。

この記事へのコメント