■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/10
【問題1】(麻酔中の問題) 右左シャントのある心疾患患者において、右左シャントを増す因子はどれか。 | ア:高二酸化炭素症 ウ:咳 | イ:体血圧低下 エ:呼吸性アルカローシス |
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[解説] 右左シャント流量は、シャントの大きさと左右の圧差に関係する。肺動脈圧や右心系の圧が上昇したり、左心系の圧が低下すると右左シャントは増加する。
[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集
【問題2】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (r__________) (d_________) : 呼吸抑制 (2) (a___________) (h______) : 抗利尿ホルモン (3) (o____) (d__________) : 臓器障害 (4) (______________n) : 脱酸素ヘモグロビン (5) (c________) : 下剤/瀉下性の |
[解答]
(1)respiratory depression | (2)antidiuretic hormone |
(3)organ derangement | (4)deoxyhemoglobin |
(5)cathartic |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題3】(モニター) 心電図について正しいものはどれか? | ア:ST上昇型心筋梗塞では直ちに血管形成術を考慮する。 イ:低カリウム血症では幅の広いT波がみられる。 ウ:QRS波は、プルキニエ線維の脱分極を表している。 エ:成人でV1大きなR波がみられる場合は、鑑別診断として前壁心筋梗塞を考える。 オ:右側のV4、またはV5でのSTセグメントの1mm以上の上昇は右室梗塞を示唆する。 |
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[解説] ア:○:ST上昇型心筋梗塞では直ちに血管形成術を考慮する。血管形成術が不可能なら血栓溶解療法を考慮する。
イ:○:低カリウム血症では、U波の出現・増高、幅の広いT波、QT間隔の延長がみられる。
ウ:×:P波は心房の脱分極を、QRS波は心室の脱分極を表している。T波は心室の再分極を表している。
エ:×:成人でV1大きなR波がみられる場合は、鑑別診断として右室肥大、後壁梗塞、WPW症候群、筋ジストロフィを考える。
オ:○:右側胸部誘導のV4、またはV5でのSTセグメントの1mm以上の上昇は右室梗塞を示唆する。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p157-163
【問題4】(呼吸) COHbが10%、MetHbが3%、O2Hbが80%、何も結合していないHbが7%の時、SaO2はいくらか? | ||||
1) 87 | 2) 90 | 3) 92 | 4) 84 | 5) 80 |
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[解説] 従来、酸素飽和度は%O2Hb、あるいはSaO2として測定されてきた。%O2Hb=酸化Hb/総Hb、SaO2=酸化Hb/(酸化Hb+還元Hb)と定義されるので、80/(80+7)=92%となる。
[正解] 3 [出典] モニタリングから何が分るか?p27
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