■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/26

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【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (p_________) (h_______) : 脊髄くも膜下麻酔後頭痛/脊麻後頭痛

(2) (__________n) : 凝集/集合

(3) (c_______) (b____) : クエン酸添加血

(4) (f______) (m_______) : 異物

(5) (t_______) : トラッピング/とらえこみ/捕捉


[解答]
(1)postspinal headache(2)aggregation
(3)citrated blood(4)foreign material
(5)trapping


[出典] 麻酔科学用語集 第3版




【問題2】(肝・腎・消化管) 肝不全時の脳浮腫の予防・治療で行わないのはどれか?
1) ステロイド投与
3) グリセオール投与
5) 頭蓋内圧モニタリング
2) 頭部挙上
4) ラボナール投与


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[解説] 肝不全時の脳浮腫の予防・治療:高アンモニア血症、エンドトキシン血症を予防するため、ラクツロース60〜120ml3回/日経口、ポリミキシンB300万単位3回/日経口を投与する。昏睡期には、ラクツロース浣腸(ラクツロース100〜200mlを等量の微温湯で薄める)を1日2〜3回併用することもある。脳浮腫の兆候がみられたら、頭部挙上体位(30度)、グリセオール200ml-1日2〜4回-点滴静注、ラボナール100〜200mg/時-持続点滴を行う。脳浮腫の徴候として、意識レベルの急速な悪化、筋緊張の亢進、痙攣、瞳孔の散大・不動、対光反射の鈍化、徐脈、乳頭浮腫などが見られる。グリセオールは塩分(NaCl1.8g/200ml)、水分負荷になるので、イン・アウトバランスにとくに注意する。インオーバーは脳浮腫を助長する。ラボナールを使用する場合、呼吸抑制が起きやすいため、気管内挿管による呼吸管理が必要となる。原則としてステロイドは使わない。脳浮腫の早期診断には、頭部CTはあまり有効でない。頭蓋内圧(ICP)モニターが有用とされる。


[正解] 1 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP170




【問題3】(薬物代謝) 次の薬物のうちで肝薬物代謝の酵素誘導により、他の薬物の代謝促進を起こすのはどれか。
ア:ジアゼパム
ウ:カルバマゼピン
オ:シメチジン
イ:フェノバルビタール
エ:テオフィリン


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[解説] 肝ミクロソームの酵素誘導を起こしうる薬物:バルビツレート(特に、フェノバルビタール)、カルバマゼピン、グリセオフルビン、リファンピシン、グルテチミド、フェニルブタゾン、抱水クロラール、メプロバメート、クロルジアゼポキシド、フェニトイ、、コルチゾン、エタノール、ジフェンヒドラミン、ポリクロロビフェニル、DDT、タバコの煙り、カンナビスなどであるが、全ての誘導物質がチトクロムP-450の同一の増加をきたすものではない。シメチジンは肝ミクロソーム酵素の強い阻害薬である。


[正解] (イ)、(ウ) [出典] 第27回麻酔指導医認定筆記試験:A17




【問題4】(心臓・血管) ヘパリンの拮抗には何を使用するか?
1) トラネキサム酸
3) 新鮮凍結血漿
5) ビタミンC
2) ビタミンK
4) プロタミン


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[解説] ヘパリンの拮抗にはプロタミンをほぼ等量使用する。ワーファリンの拮抗にはビタミンK(50〜100mg、K2なら20〜30mg、4〜8時間で回復)や新鮮凍結血漿を使用する。


[正解] 4 [出典] 内科レジデントマニュアルP153

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