■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/08/07
【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (____t) : 移植[片] (2) (________y) : 非対称/左右不同 (3) (b_________) (d___) : 生物学的製剤 (4) (__________a) : 高二酸化炭素[症] (5) (i_______) (c______) : インフォームドコンセント/説明と同意 |
[解答]
(1)graft | (2)asymmetry |
(3)biological drug | (4)hypercapnia |
(5)informed consent |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題2】(頭頚部手術の麻酔) 眼球心臓反射について正しい記述はどれか。 | ア:球心路は三叉神経である。 イ:遠心路は迷走神経である。 ウ:徐脈が起こる。 エ:高二酸化炭素症があると起こりやすい。 |
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[解説] 眼球心臓反射は、眼球圧迫、外眼筋の牽引などで起こる。三叉神経の第1枝から、毛様神経節、第4脳室近くにある三叉神経核に伝えられる。遠心路は迷走神経であり、徐脈が起こる。高二酸化炭素症、低酸素症があると起こりやすい。
[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集
【問題3】(循環) 次のうち正しいのはどれか。 | ア:高血圧、心不全、冠不全へのACE阻害剤の長期投与は有用である。 イ:レニン・アンギオテンシン系の阻害は周術期の心臓・腎臓保護作用をもたらす。 ウ:ACE阻害薬長期投与患者では、開心術時の心肺離脱後、血管収縮薬を必要とすることが多い。 エ:長期ACE阻害薬投与患者では、ANPが術中多量に放出されている。 |
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[解説] 高血圧、心不全、冠不全へのACE阻害剤の長期投与の有用性は周知のものとなっている。さらにレニン・アンギオテンシン系の阻害は周術期の心臓・腎臓保護作用をもたらすと報告されている。ACE阻害薬長期投与患者では、開心術時の心肺離脱後、血管収縮薬を必要とすることが多く、ANPが術中多量に放出されている。このような血管拡張性低血圧に対して少量のピトレッシン静注が血圧を上昇させると報告されている。
[正解] 全て [出典] ANESTHESIA ANTENNA No28-p1
■ これって常識? ■ パーキンソン病の4大主徴は,○1固縮(rigidity),○2振戦(tremor),○3運動減少(hypokinesia),無動(akinesia),○4姿勢反射障害(disturbance of postural reflex) |
1)パーキンソン病の振戦は,丸薬まるめ様振戦とも形容される安静時振戦が特徴である.この安静時振戦の有無が,脳血管性パーキンソニズムとの鑑別点のひとつとなる.
2)歩行時の腕振りの欠如も特徴であるが,起立姿勢で他動的に肩をゆすった場合,上肢が体幹に寄り添ったまま動かないといった現象によっても,筋固縮が確かめられる.
3)パーキンソン病のすくみ足には不思議な点が多く,とりもちに貼りついたように動けなくても,足元に杖を寝かせるなどして障害物や目印を作ると,これを跨ぐようにしてスッと歩き出せることがある.
[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜神経編
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