Q:循環モニターの動的パラメータで、SVV と PPV の違いは何か?

Windows の Copilot にタイトルの質問をしてみました。以下がその回答の概略です。
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SVV(Stroke Volume Variation)とPPV(Pulse Pressure Variation)は、どちらも循環モニターで使用される動的パラメータですが、それぞれ異なる方法で心臓の機能を評価します。

1. SVV(Stroke Volume Variation):
- 定義: 一回拍出量(SV)の呼吸性変動を示します。
- 測定方法: 動脈圧波形から一回拍出量の変動を計算します。
- 用途: 主に輸液反応性の評価に使用され、SVVが高い場合は輸液によって心拍出量が増加する可能性が高いとされます。

2. PPV(Pulse Pressure Variation):
- 定義: 脈圧(収縮期血圧と拡張期血圧の差)の呼吸性変動を示します。
- 測定方法: 動脈ラインから得られた脈圧の変動を計算します。
- 用途: こちらも輸液反応性の評価に使用され、PPVが高い場合は輸液によって血行動態が改善する可能性が高いとされます。

どちらのパラメータも、患者が機械換気下にあり、規則的な呼吸をしている場合に有効です。これらのパラメータを使用することで、適切な輸液管理が可能となり、患者の状態をより正確に把握することができます。
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そこそこ適切な回答が得られましたが、少し補足・修正しておきます。
SVV(Stroke Volume Variation)とPPV(Pulse Pressure Variation)は、どちらも循環モニターで使用される動的パラメータですが、それぞれ異なる方法で輸液反応性を評価します。
SVVとPPV.png

● 日本語:
SVV(Stroke Volume Variation)=「1回拍出量変動」
PPV(Pulse Pressure Variation)=「脈圧変動」

● 計算式:
SVV (%) =(SV max - SV min) / ((SV max + SV min) / 2) × 100
PPV (%) =(PP max - PP min) / ((PP max + PP min) / 2) × 100

SVV は、動脈ラインの圧波形の曲線下面積を使用していますが、PPV は、収縮期血圧と拡張期血圧の圧差だけを利用しています。
SVV は、動脈ラインの圧波形が尖っておらずなだらかな山を形成している場合と、圧波形が尖っていて急峻な山を形成している場合とで、数値に差が出ますが、PPV は、波形の形によらず収縮期血圧と拡張期血圧が同じであれば同じ数値になります。

したがって、ボリュームの過不足の程度を SVV の方がより鋭敏にとらえることができると考えています(個人的見解)。

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