Q:プロポフォールには制吐作用があるのか?

Windows の Copilot にタイトルの質問をしてみました。
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はい、プロポフォールには制吐作用があります。研究によると、プロポフォールは術後の吐き気や嘔吐(PONV)を予防する効果があることが示されています#1、#2。特に、低用量のプロポフォールは、他の制吐薬と同様に効果的であることが報告されています#1。

#1: [Sub-hypnotic dose of propofol as antiemetic prophylaxis] https://bmcanesthesiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12871-019-0847-y
#2: [Propofol and other sedatives as antiemetics] https://www.cambridge.org/core/books/postoperative-nausea-and-vomiting/propofol-and-other-sedatives-as-antiemetics/04129957A3C881B87939E06FB53EF5F1
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文献を紹介してくれたので、#1 を日本語にしてみました。

制吐予防としてのプロポフォールの催眠下投与は、帝王切開を受けた分娩患者におけるモルヒネクモ膜下投与が誘発する術後悪心嘔吐および掻痒症を減弱させる-無作為化対照試験

プロポフォール10.png・術後悪心嘔吐(PONV)は、手術後の患者の QOL を著しく損なう恐ろしく不快な経験である。本研究では、PONV 予防としてのプロポフォールの催眠下単回投与による制吐効果を検討することを目的とした。

・本前向き二重盲検無作為化対照試験では、Tamale Teaching Hospital の産科病棟で待機的帝王切開を受けた 345 人の分娩患者を募集した。プロポフォール群(n=115)はプロポフォール 0.5mg/kg を投与した群、メトクロプラミド群(n=115)はメトクロプラミド 10mg を投与した群、対照群(n=115)は 0.9% 生食を投与した群である。麻酔は 0.5% 高比重ブピバカイン 7.5-10mg による脊椎麻酔と モルヒネ 0.2mg によるクモ膜下麻酔を行った。

・対照群の 108 例(93.9%)、プロポフォール群の 10 例(8.7%)、メトクロプラミド群 8 例(7.0%)に PONV がみられた。プロポフォール群とメトクロプラミド群間に、PONV(悪心、嘔吐、なし)の発生率に有意差はなかった(それぞれ P=0.99、0.31、0.35)。制吐剤を投与された分娩患者は、対照群、プロポフォール群、メトクロプラミド群でそれぞれ 105 例(97.2%)、1 例(10.0%)、3 例(37.5%)であった。データによると、対照群 98 例(85.2%)、プロポフォール群 3 例(2.6%)、メトクロプラミド群 100 例(87.0%)が、ある程度の掻痒症を経験していた。メトクロプラミド群とプロポフォール群で掻痒症の発生率(軽度、中等度、および掻痒症なし)に有意差があった(それぞれ P<0.01;P<0.01;および P<0.01)。

・催眠下用量のプロポフォールは、モルヒネクモ膜下投与による脊椎麻酔下で帝王切開を受ける分娩患者の PONV 予防において、メトクロプラミドと同様に有効である。プロポフォールの催眠下投与は、クモ膜下モルヒネ投与後の術後掻痒症の発生を有意に減少させる。

プロポフォール自体に制吐作用と、抗掻痒作用があると。

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