腹腔内手術後の乳児の気管チューブ抜去(抜管)時における側臥位と仰臥位の比較:無作為化比較試験

回復体位.png・本前向き無作為化対照試験では、腹腔内手術後 2 ヵ月から 2 年の乳児を対象に、気管チューブ抜去時の側臥位と仰臥位が、抜管後に起こりうる呼吸器系の有害事象の発生率に及ぼす影響を比較した。

・麻酔プロトコルは標準化した。対象となった乳児 120 例(各群 60 例)において、人口統計学的データおよび周術期データは両群間で同等であった。

抜管後の周術期呼吸器有害事象の発生率は仰臥位群で 21.6%、側臥位群で 5% であり、p=0.007、オッズ比=3.87;95% 信頼区間:1.18-12.6であった。側臥位は気道閉塞の発生率も低下させ、p=0.004、オッズ比=11.8、95% 信頼区間:1.46-95.3、92% 以下の酸素飽和度はp=0.008、オッズ比=11.8、95% 信頼区間:1.46-95であった。

側臥位は、乳児の気管抜管に実用的で有益であると思われる。

言われてみれば、当然のことながら、乳児に限らず、抜管後には気道に分泌が流れ込んだり、舌根沈下が起こりにくいように側臥位にするのが安全だ。

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