全身麻酔における従来のモニタリングと比較したバイスペクトラル・インデックスのモニタリングの有効性評価:系統的レビューとメタ分析

・Ovid-MEDLINE、Cochrane、PubMed の系統的検索を創始時から 2023 年 4 月 20 日まで実施した。臨床試験登録および灰色文献も検索し、組み入れられた研究の参考文献リストおよび関連する総説を手作業でレビューした。選択基準:組み入れ基準は、性別や年齢の制限のない無作為化比較試験とした。対照群では従来のモニタリングが用いられ、介入群では BIS モニタリングが用いられた。除外基準は、重複、レビュー、動物実験、不明確な結果、不完全なデータなどであった。2人の独立したレビュアーが文献をスクリーニングし、データを抽出し、方法論の質を評価し、解析は R 4.0 ソフトウェアを用いて行った。
・40 件の研究が含まれた。従来の麻酔深度モニタリングと比較して、BIS モニタリングは術後の認知機能障害リスクを低下させ(RR=0.85, 95% CI: 0.73?0.99,P=0.04)、開眼時間を短縮し(MD= -1.34, 95% CI: -2.06?-0.61,P<0.01)、オリエンテーション回復時間(MD= -1. 99、95%CI:-3.62?-0.36、P<0.02)、抜管時間(MD=-2.54、95%CI:-3.50?-1.58、P<0.01)、麻酔回復室在室時間(MD=-7. 11、95%CI:-12.67?-1.55、P=0.01) を短縮し、麻酔薬投与量を低下させた(SMD=-0.39、95%CI:-0.63?-0.15、P<0.01)。
・BIS は麻酔深度を効果的にモニターするために使用できる。全身麻酔における BIS の使用は、患者ケアと手術手技の有効性を高める。
ひこ
特に、静脈麻酔の場合には、BIS の使用によって鎮静外の課長投与を回避することができるだろう。
【出典】
Effectiveness Assessment of Bispectral Index Monitoring Compared with Conventional Monitoring in General Anesthesia: A Systematic Review and Meta-Analysis
Anesthesiol Res Pract. 2024 Aug 7:2024:5555481.
Effectiveness Assessment of Bispectral Index Monitoring Compared with Conventional Monitoring in General Anesthesia: A Systematic Review and Meta-Analysis
Anesthesiol Res Pract. 2024 Aug 7:2024:5555481.
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