■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/08/20

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【問題1】(溺水・中毒・体温) 組織低酸素症があるにも関わらず、末期までチアノーゼの見られない中毒はどれか?
1) 麻薬中毒
3) パラコート中毒
5) バルビタール中毒
2) 有機リン中毒
4) 一酸化炭素中毒


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[解説] 組織低酸素症があるにも関わらず、一酸化炭素中毒では、皮膚がピンク色を呈し末期までチアノーゼが見られない。シアン中毒も同様に、末期までチアノーゼが見られない。毒性=チトクロームオキシダーゼの阻害。治療=亜硝酸アミル吸入→亜硝酸Na+チオ硫酸Na静注。


[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術2p125



【問題2】(体液・電解質) 生存可能なpHの最低値はいくらか?
1) 6.8 2) 6.4 3) 6.6 4) 7 5) 7.2

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[解説] 生存可能なpHの最低限界値は6.8、生存可能なpHの最高限界値は7.8である。生存可能なpH範囲=1.0


[正解] 1 [出典] クリティカル記憶術1P235




【問題3】(呼吸) 気管支拡張薬として使用する交感神経刺激薬のうち、第一世代と称されるものはどれか?
1) 硫酸サルフ゛タモール(ベネトリン)
3) 硫酸フ゜ロカテロール(メプチン)
5) 塩酸クレンフ゛テロール(スヒ゜ロヘ゛ント)
2) 塩酸オルシフ゜レナリン(アロテック)
4) 臭化フェノテロール(ベロテック)


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[解説] 気管支拡張薬には、交感神経刺激薬、非交感神経刺激薬としてメトキサミン、アミノフィリン、抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などがある。交感神経刺激薬として、β2優位の第3世代が主に使用されている。第1世代:エピネフリン、エフェドリン、メチルエフェドリン、イソプロテレノール、オルシプレナリン(アロテック)、クロルプレナリンなどで、受容体非選択的に作用する。第2世代:サルブタモール(ベネトリン)、ヘキソプレナリン、テルブタリンなどでβ2選択的である。第3世代:プロカテロール(メプチン)、フェノテロール(ベロテック)などで、β2選択的でかつ持続性がある。


[正解] 2 [出典] 呼吸管理必携P60



【問題4】(?) 次のうち正しいのはどれか。

ア:頚髄損傷患者では、膀胱鏡検査は無麻酔下で行っても問題はない。

イ:成人では、前投薬として筋注されたアトロピンは、麻酔中の反射性徐脈を防ぐ。

ウ:大量輸血後に起こる出血傾向では、凍結血漿による凝固因子の補給が第一選択となる。

エ:「かぜ」に罹患後、3週間は気道の過敏性が増加している。

オ:経尿道的前立腺切除術では、水中毒の早期診断の観点から局所麻酔(広義)を用いる方がよい。


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[解説] T6以上の脊髄損傷患者の85%で、自律神経反射亢進が出現するため、膀胱鏡検査は麻酔下で行うべきである。成人で前投薬として筋注されたアトロピンは、60分後には迷走神経遮断効果を失っているので、麻酔中の反射性徐脈の防止、治療上価値はない。大量輸血後の出血傾向でも、必ずしも凝固因子の不足が原因とは限らず、検査により異常を同定した後に必要な処置を決定するべきである。ウイルス性疾患によって誘発された気道過敏性亢進は、症状が回復した後少なくとも3週間は持続する。経尿道的前立腺切除術では、水中毒の早期診断の観点から局所麻酔(広義)を用いる方がよい。


[正解] (エ)、(オ) [出典] 第28回麻酔指導医認定筆記試験:A19

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