■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/08/27

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【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p130

(硬膜外麻酔)『硬膜外麻酔による血圧低下』

硬麻に伴って著明な血圧低下をきたすことがしばしばある。胸部硬麻により交感神経心臓枝までブロックされると気管内挿管による血圧上昇が認められない。血圧低下対策:ドパミン持続点滴と十分な輸液負荷、エフェドリンの分割投与が一般的であるが、筆者はエフェドリンの筋注を併用している。






■ これって常識? ■
糖尿病のコントロール目標は,空腹時血糖 126mg/dl以下,HbA1c 6.5%以下

1)diabetes control and complication trial(DCCT)やUnited Kingdom Prospective Diabetes Study(UKPDS)などの大規模臨床試験により,糖尿病性合併症の予防進展阻止のためには,厳格なコントロールが必要であることが示された.
2)空腹時血糖 126mg/dl以下,食後血糖200mg/dl以下,HbA1c 6.5%以下にコントロールする.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜内分泌編



【問題1】(産婦人科領域の麻酔) 子宮収縮抑制薬であるテルブタリンについて正しい記述はどれか。

ア:選択的β2刺激薬である。

イ:気管支拡張作用をもつ。

ウ:低カリウム血症を起こすことがある。

エ:頻脈を起こすことはない。

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[解説] 母体では高血糖、高インスリン血症、低カリウム血症、頻脈、低血圧、頭痛、悪心、嘔吐などが起こる。新生児にも影響を与え、頻脈、高インスリン血症による低血糖、低血圧、低カルシウム血症などが起こる。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題2】(モニター) 心電図について正しいものはどれか?

ア:高カリウム血症ではU波がみられる。

イ:ヘミブロックでのQRS持続時間は通常120msec以下である。

ウ:左脚ブロック所見がっても、心電図から左室肥大を診断することは可能である。

エ:左脚ブロックでは I 誘導で、Q波またはS波のない幅の広いR波が認められる。

オ:STセグメントの低下の鑑別診断として、高カルシウム血症を考える。


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[解説] ア:×:高カリウム血症では幅の広いQRSや、先鋭T波が認められ、高度の場合には、心電図はサイン波のようになる。U波を認めるのは低カリウム血症である。
イ:○:左脚枝の二つの分枝(前枝と後枝)のうちどちらか一方がブロックされていることをヘミブロックという。ヘミブロックでのQRS持続時間は通常120msec以下である。
ウ:×:左脚ブロックの所見がある場合、心電図から左室肥大と診断することはできない。
エ:○:左脚ブロックではV1で、STセグメントの上昇を伴う深く幅広いS波(またはQS波)がある。また I 誘導で、Q波またはS波のない幅の広いR波が認められる。
オ:×:STセグメントの上昇の鑑別診断として、急性心筋梗塞、心膜炎、高カリウム血症、高カルシウム血症、左室肥大、左脚ブロック、Burugada症候群を考える。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p157-163

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