■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/09/17
■ これって常識? ■ 副腎皮質機能低下症では,ストレス時にはグルココルチコイドを増量せよ! |
1)副腎皮質機能低下症では,発熱などの軽度のストレスでもストレスに応じたステロイドホルモンの分泌量が得られないため,容易に急性副腎不全に陥りやすい.
2)患者には,以下のように指導しておく.発熱>37度→1.5倍、発熱>38度→2倍、手術など→主治医に相談。
[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜内分泌編
【問題1】(吸入麻酔) 低流量麻酔とは分時換気量の( )以下であり、全く安全に誰にでも使用できる低流量麻酔は、Fresh Gas Flow ( )L/minである。 | 1) 1/2、4 4) 1/2、2 | 2) 2、2 5) 2、4 | 3) 1、4 |
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[解説] 低流量麻酔とは分時換気量の1/2以下、すなわちFresh Gas Flow(FGF)=0.5〜3L/minであり、全く安全に誰にでも使用できる低流量麻酔は、FGF2L/min(酸素1、笑気1)である。
[正解] 4 [出典] 日本臨床麻酔学会誌 Vol19-No1-p10
【問題2】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (p___) (o_) (m_____) : 運動痛 (2) (______________n) : 換気過剰/過換気 (3) (_______t) : 弛緩薬 (4) (f___________) : 促通 (5) (p______) (p________) (h___________) : 原発性肺高血圧症 |
[解答]
(1)pain on motion | (2)overventilation |
(3)relaxant | (4)facilitation |
(5)primary pulmonary hypertension |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題3】(麻酔薬) スガマデクスと筋弛緩について正しいのはどれか? | ア:スガマデクスやその包接体は血漿蛋白と結合する。 イ:成人のスガマデクスの排泄半減期は100分である。 ウ:とても深い筋弛緩状態(筋弛緩薬投与後3〜5分)からの緊急拮抗にはスガマデクス4mg/kg投与が適している。 エ:スガマデクスの分布容積は約18Lである。 オ:ヒトではシクロデキストリンを分解する酵素は肝臓に存在する。 |
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[解説] ×:分布容積は約18Lで、スガマデクスやその包接体は血漿蛋白や赤血球とは結合しない。
○:成人のスガマデクスの排泄半減期は100分である。
×:中等度の筋弛緩状態(T2出現)の拮抗にはスガマデクス2mg/kg投与が適している。深い筋弛緩状態(PTC=1〜2)の拮抗にはスガマデクス4mg/kg投与が適している。とても深い筋弛緩状態(筋弛緩薬投与後3〜5分)からの緊急拮抗にはスガマデクス16mg/kg投与が適している。
○:スガマデクスの分布容積は約18Lである。
×:ヒトではシクロデキストリンを分解する酵素を欠くため、シクロデキストリンおよび包接化合物は分解されることなく、投与後8時間以内にほとんど腎臓から尿に排泄される。
[正解] 解説を参照 [出典] スガマデクスの基礎と使い方
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