成人喘息発作重積状態管理におけるセボフルランの使用に関する系統的レビュー

・成人における喘息発作I重積状態（SA）の管理におけるセボフルランの使用について系統的レビューを実施すること。

・PubMed、EMBASE、The Cochrane Library - CENTRAL で 2023 年 8 月 23 日まで系統的検索を行い、英語で報告された研究に限定した。喘息患者におけるセボフルランの使用について、手術における麻酔薬としての使用以外、すなわち救急部（ED）や重症患者における使用を報告した研究を対象とし、患者の臨床パラメータ、換気圧、侵襲的換気の離脱に焦点を当てた。

・18 症例からなる合計 13 件の論文が組み入れ基準を満たした。全出版物は症例報告/シリーズと学会抄録であり、無作為化試験はなかった。ほとんどの患者は、セボフルラン投与前の最善の内科的管理にもかかわらず挿管を必要とし、高い気道内圧と呼吸性アシドーシスが明らかであった。喘息の重症度、実施された治療、セボフルランの投与量、投与時間、濃度に関しては、異質性が大きかった。また、多くの研究では、セボフルラン投与前後のパラメーターの変化を定量化していなかった。16 人の患者がセボフルラン投与により臨床状態の改善を経験し、1 人は体外膜酸素療法（ECMO）への治療拡大を必要とし、もう 1 人は生存できなかった。

・系統的レビューは、セボフルランが SA における貴重な治療選択肢となりうることを示唆している。これらの症例はまれで不均一であるため、これを支持するにはさらなる前向き症例シリーズが必要である。

ひこ

喘息重積状態に対するセボフルラン使用についてのレビュー。麻酔科医以外は知らないだろうな。

【出典】
A systematic review on the use of sevoflurane in the management of status asthmaticus in adults
Crit Care. 2024 Oct 14;28(1):334.

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