経験豊富な麻酔科医による気管挿管におけるビデオ喉頭鏡検査と直接喉頭鏡検査の比較:無作為化比較試験のメタ分析と試験順次分析
・本研究は、ビデオ喉頭鏡が経験豊富な麻酔科医による気管挿管の初回成功率を向上させ、食道挿管や低酸素症のリスクを減少させるかどうかを調査することを目的としている。
・年齢 16 歳以上の患者を対象とした無作為化臨床試験を含む系統的レビューが行われた。麻酔科医はビデオ喉頭鏡または直視型喉頭鏡を使用して気管挿管を実施した。主要評価項目は、初回成功率、食道挿管のリスク、低酸素症のリスクであった。
・ビデオ喉頭鏡を使用した場合、初回気管挿管成功率が有意に向上した(相対リスク1.05、95%CI 1.02?1.08)。具体的には、直視型喉頭鏡での成功率が90.1%であったのに対し、ビデオ喉頭鏡では95.3%であった。ビデオ喉頭鏡は食道挿管のリスクを有意に減少させた(相対リスク0.33、95%CI 0.14?0.76)。しかし、低酸素症に関しては、ビデオ喉頭鏡と直視型喉頭鏡の間で有意な差は見られなかった。エビデンスの質は低から中程度と評価された。これは、出版バイアスや研究間の不一致が影響しているためである。そのため、さらなる高品質な研究が必要とされている。
・ビデオ喉頭鏡は、経験豊富な麻酔科医による気管挿管の成功率を高め、食道挿管のリスクを減少させる可能性がある。しかし、低酸素症に関しては有意な差が見られなかったため、さらなる研究が必要である。
・年齢 16 歳以上の患者を対象とした無作為化臨床試験を含む系統的レビューが行われた。麻酔科医はビデオ喉頭鏡または直視型喉頭鏡を使用して気管挿管を実施した。主要評価項目は、初回成功率、食道挿管のリスク、低酸素症のリスクであった。
・ビデオ喉頭鏡を使用した場合、初回気管挿管成功率が有意に向上した(相対リスク1.05、95%CI 1.02?1.08)。具体的には、直視型喉頭鏡での成功率が90.1%であったのに対し、ビデオ喉頭鏡では95.3%であった。ビデオ喉頭鏡は食道挿管のリスクを有意に減少させた(相対リスク0.33、95%CI 0.14?0.76)。しかし、低酸素症に関しては、ビデオ喉頭鏡と直視型喉頭鏡の間で有意な差は見られなかった。エビデンスの質は低から中程度と評価された。これは、出版バイアスや研究間の不一致が影響しているためである。そのため、さらなる高品質な研究が必要とされている。
・ビデオ喉頭鏡は、経験豊富な麻酔科医による気管挿管の成功率を高め、食道挿管のリスクを減少させる可能性がある。しかし、低酸素症に関しては有意な差が見られなかったため、さらなる研究が必要である。
ひこ
気管挿管を日常業務としている麻酔科医にとっても、ビデオ喉頭鏡の使用は、臨床現場での気管挿管の成功率と安全性を向上させる可能性を示唆している。それでも、ブレード 1000 円はやはり高い。腕でカバーできるのならゴミは出したくない。
【出典】
Videolaryngoscopy vs. direct laryngoscopy for tracheal intubation by experienced anaesthetists: a meta-analysis and trial sequential analysis of randomised controlled trials
Anaesthesia. 2024 Oct 21.
Videolaryngoscopy vs. direct laryngoscopy for tracheal intubation by experienced anaesthetists: a meta-analysis and trial sequential analysis of randomised controlled trials
Anaesthesia. 2024 Oct 21.
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