■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/10/28

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【問題1】(呼吸) 痰が白色あるいは痰が出ない場合には、起炎菌として何を考えるか?
1) ブドウ球菌
3) オウム病
5) インフルエンザ桿菌
2) 肺炎球菌
4) MRSA


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[解説] 痰が白色あるいは痰が出ない場合には、、肺炎の起炎菌としてレジオネラ、オウム病、ニューモシスチスカリニ、真菌、ウイルスなどを考える必要がある。


[正解] 3 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP127




【問題2】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) BV (2) HIV (3) VPC (4) FgDP (5) BI

[解答]
(1)blood volume:血液量
(2)human immunodeficiency virus:ヒト免疫不全ウイルス/エイズウイルス
(3)ventricular premature contraction:心室性期外収縮
(4)fibrinogen degradation product:フィブリノゲン分解物
(5)burn index:熱傷指数



[出典] 麻酔科学用語集 第3版




【問題3】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) VCV (2) OR (3) TBLB (4) MEFR (5) PI

[解答]
(1)volume control ventilation:従量式調節換気
(2)operating room:手術室
(3)transbronchial lung biopsy:経気管支肺生検
(4)maximal expiratory flow rate:最大呼気速度/最大呼気流量率
(5)pulmonary insufficiency:肺動脈弁閉鎖不全



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題4】(産科麻酔) 産科麻酔について正しいのはどれか?

ア:妊娠中、胆汁は濃縮傾向になる。

イ:胎盤の絨毛は1本の胎盤動脈と2本の胎盤静脈で構成される。

ウ:分娩第2期の痛みは、脊髄のS2〜S4に入力される。

エ:子宮血管抵抗は胎盤早期剥離では増加する。

オ:妊婦の部分トロンボプラスチン時間(PTT)は延長する。


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[解説] ア:○:妊娠中は胆汁が胆嚢内に停滞する時間が長くなり、胆汁は濃縮傾向になる。そのため、妊婦は胆石を形成しやすくなる。
イ:×:胎盤の絨毛は2本の胎盤動脈と1本の胎盤静脈で構成されており、胎盤動脈は胎児からの血液を胎盤に向かって流し、胎盤静脈は栄養に富んだ血液を胎児循環に返す。
ウ:○:分娩第2期の痛みは、骨盤底、下部膣、会陰部の進展によるもので、陰部神経を経て、脊髄のS2〜S4に入力される。
エ:○:子宮血管抵抗は胎盤早期剥離では増加する。子宮血管抵抗は子宮収縮や分娩中は増加する。ケタミン(1.5mg/kg以上)やオキシトシンの静注でも子宮血管抵抗は増加する。
オ:×:妊婦のプロトロンビン時間(PT)、部分トロンボプラスチン時間(PTT)は短縮する。妊娠中は、ほとんどの凝固因子は増加し、妊婦は過凝固の状態にある。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p412-419

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