Q:フェニレフリンは短時間作用性なのに、エフェドリンはどうして長時間作用性なのか?
A:フェニレフリンとエフェドリンの分子構造は、非常に似通っています。しかし、フェニレフリンとエフェドリンは、作用機序や薬物動態が異なるため、作用時間にも違いが現れます。
1. 作用機序の違い
・フェニレフリン
主に α 受容体を直接刺激して血管収縮を引き起こす、いわゆる「直接作動性」の交感神経刺激薬です。直接受容体に結合して効果を発現するため、作用は即効性ですが、体内での代謝・分布が速やかに進むため、効果の持続時間は短くなります。
・エフェドリン
エフェドリンは、直接的に α および β 受容体を刺激する作用に加え、交感神経末端からノルエピネフリンの放出を促す「間接作動性」の作用も持ちます。ノルエピネフリンの放出によって交感神経刺激が持続し、作用が長引くため、エフェドリンは比較的長時間作用性となります。
2. 薬物動態の違い
・フェニレフリンは、体内で迅速に代謝され、速やかに排泄されるため、血中濃度がすぐに低下し、効果の持続が短くなります。
・一方、エフェドリンは代謝速度がフェニレフリンに比べて遅く、また、間接作用によって持続的な交感神経刺激が起こるため、効果が長時間持続する傾向があります。
以上のように、エフェドリンは直接作動性と間接作動性の両方の特性を持ち、また代謝速度も比較的遅いため、結果として長時間にわたる作用が現れるのです。
産科の帝王切開時の脊椎麻酔による低血圧の治療に、その昔は、ずっとエフェドリンが使用されていましたが、胎児に移行したエフェドリンによる頻脈化作用のために起こる胎児アシドーシスが問題視され、フェニレフリンに移行しました。しかし、今度は徐脈や心拍出量低下が問題視され、近年ではノルアドレナリンがいいということになっています。
しかし、エフェドリンをボーラスで急速投与せず、一定量(8~20mg)をゆっくり点滴投与すると、頻脈化が起こらず、シリンジポンプなど使用しなくても長時間の昇圧作用(内因性のノルアドレナリン分泌)が得られるので、昔に返って、エフェドリンの緩徐投与で良いのはないかと考えています。
1. 作用機序の違い
・フェニレフリン
主に α 受容体を直接刺激して血管収縮を引き起こす、いわゆる「直接作動性」の交感神経刺激薬です。直接受容体に結合して効果を発現するため、作用は即効性ですが、体内での代謝・分布が速やかに進むため、効果の持続時間は短くなります。
・エフェドリン
エフェドリンは、直接的に α および β 受容体を刺激する作用に加え、交感神経末端からノルエピネフリンの放出を促す「間接作動性」の作用も持ちます。ノルエピネフリンの放出によって交感神経刺激が持続し、作用が長引くため、エフェドリンは比較的長時間作用性となります。
2. 薬物動態の違い
・フェニレフリンは、体内で迅速に代謝され、速やかに排泄されるため、血中濃度がすぐに低下し、効果の持続が短くなります。
・一方、エフェドリンは代謝速度がフェニレフリンに比べて遅く、また、間接作用によって持続的な交感神経刺激が起こるため、効果が長時間持続する傾向があります。
以上のように、エフェドリンは直接作動性と間接作動性の両方の特性を持ち、また代謝速度も比較的遅いため、結果として長時間にわたる作用が現れるのです。
産科の帝王切開時の脊椎麻酔による低血圧の治療に、その昔は、ずっとエフェドリンが使用されていましたが、胎児に移行したエフェドリンによる頻脈化作用のために起こる胎児アシドーシスが問題視され、フェニレフリンに移行しました。しかし、今度は徐脈や心拍出量低下が問題視され、近年ではノルアドレナリンがいいということになっています。
しかし、エフェドリンをボーラスで急速投与せず、一定量(8~20mg)をゆっくり点滴投与すると、頻脈化が起こらず、シリンジポンプなど使用しなくても長時間の昇圧作用(内因性のノルアドレナリン分泌)が得られるので、昔に返って、エフェドリンの緩徐投与で良いのはないかと考えています。

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