■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2025/02/18

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) ANP (2) eNOS (3) AT-III (4) RES (5) SIADH

[解答]
(1)atrial natriuretic peptide:心房性ナトリウム利尿ペプチド
(2)endothelial nitric oxide synthase:内皮一酸化窒素合成酵素
(3)antithrombin III:アンチトロンビンIII
(4)reticuloendothelial system:網内系/細網内皮系
(5)syndrome of inappropriate secretion antidiuretic hormone:抗利尿ホルモン分泌異常症候群/ADH分泌異常症候群



[出典] 麻酔科学用語集 第3版




【問題2】(肝・腎・消化管) 急性虫垂炎と鑑別診断上問題となる疾患はどれか?
1) 右側大腸憩室炎
3) 急性胆嚢炎
5) 腸閉塞
2) 急性膵炎
4) 消化性潰瘍穿孔


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[解説] 急性虫垂炎と鑑別診断上問題となる右下腹痛を生じる可能性のある疾患としては、右側大腸憩室炎、右尿路結石、卵巣嚢腫茎捻転、子宮外妊娠破裂、急性腸炎、回盲部リンパ腫、腸アニサキス症、腸間膜リンパ節炎などが挙げられる。


[正解] 1 [出典]



【問題3】(外傷・出血・感染) 濃厚赤血球のヘマトクリットは何%くらいか?
1) 40% 2) 80% 3) 60% 4) 50% 5) 70%

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[解説] 呼吸循環70の法則:(循環)1回心拍出量=70、安静時心拍数=70、分時心拍出量=循環血液量=70ml/kg(だから1分間で一巡りできる:循環時間=1分)、そのうち70%は静脈系に存在、駆出率=70%、濃厚赤血球のHt=70%、赤血球の直径=7μm、(呼吸)肺活量=70ml/kg、1回換気量=7ml/kg、有効肺胞換気=70%(死腔率=30%)


[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術1p73



【問題4】(出血と輸血) 正しいのはどれか?

ア:ウインドウ期とは、感染初期で、抗原・抗体検査、核酸増幅検査(NAT)結果の陰性期を指す。

イ:冠動脈疾患患者では、Hb 値7g/dL、Ht 値20%程度を目標に輸血を行うのが適当である。

ウ:未照射MAPの保存21日後の上清のカリウム濃度は40mEq/L程度なる。

エ:肝硬変による低アルブミン血症は、アルブミン製剤のよい適応である。

オ:諸外国と比べると、我が国の新鮮凍結血漿等の血液製剤の使用量が約3倍である。


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[解説] ○:ウインドウ期とは、感染初期で、抗原・抗体検査、核酸増幅検査(NAT)結果の陰性期を指す。この時期に献血を行った血液がウイルスの感染源となる。
×:冠動脈疾患患者においては、高度の貧血は避けるべきであるが、一方、Ht 値を上昇させすぎるのも危険である可能性がある。Hb 値10g/dL,Ht 値30%程度を目標に輸血を行うのが適当であると考えられる。
○:未照射MAPの保存21日後の上清のカリウム濃度は40mEq/L程度なる。照射MAPでは50mEq/L以上となる。
×:肝硬変などの慢性の病態による低アルブミン血症は、それ自体ではアルブミン製剤の適応とはならない。
○:諸外国と比べると、我が国の新鮮凍結血漿等の血液製剤の使用量が約3倍である。



[正解] 解説を参照 [出典] 「輸血療法の実施に関する指針」「血液製剤の使用指針」

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