非心臓手術における全身麻酔導入のためのレミマゾラムの単回ボーラス投与と持続注入の比較:単施設前向き無作為化比較試験

レミマゾラムC.png・レミマゾラムは短時間作用型のベンゾジアゼピン系麻酔薬であり、麻酔導入時の持続注入が推奨されている。しかし、単回ボーラス投与による安全性と有効性については現在も検討中である。本研究では、持続注入と単回ボーラス投与を比較し、単回ボーラス投与の安全性を検討した。

手術前日のレミマゾラムの投与方法によって、(1) 持続注入群(12mg/kg/h の持続注入)、(2) 0.1 単回ボーラス投与群(0.1mg/kg の単回投与)、(3) 0.2 単回ボーラス投与群(0.2mg/kg の単回投与)の 3 群に無作為に割り付けた。薬物投与から意識消失までの時間を測定し、血行動態モニタリングを行った。

67 例(持続点滴投与群 22 例、0.1 単回ボーラス投与群 22 例、0.2 単回ボーラス投与群 23 例)を対象とした。意識消失までの時間は、持続注入群 88.2±16.2秒、0.1 単回ボーラス投与群 59.5±31.5 秒、0.2 単回ボーラス投与群 42.6±11.4 秒であった。有害事象の発現率に群間で有意差は認められなかった。結果は平均値±標準偏差(SD)で示した。

レミマゾラム単回投与は安全な麻酔導入法であり、持続注入と比較して意識消失までの時間が短く、有害事象の発生率も同程度であった。

プロポフォールと同じくらいの量(mL)を投与すればいいんだよ。

対訳テキスト:20250404-2.pdf

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