乳癌手術を受ける女性における円筒形とテーパー形型カフ気管チューブの術後咽頭痛および下気道損傷の発生率と重症度の比較:無作為化比較試験

円筒型 vs ターパー型カフ.png・術後咽頭痛(POST)は気管挿管を伴う全身麻酔の軽微な合併症であるが、患者の満足度や術後回復に悪影響を及ぼす可能性がある。気管チューブ(ETT)の気管チューブカフの形状は、POST の発生率と重症度に影響を与える可能性がある。

・本前向き、無作為化、二重盲検試験は、乳癌患者 174 名を対象に実施された。患者は、円筒形(CYL)(C 群)とテーパー形(TAP)(T 群)の気管チューブカフ群に無作為に割り当てられた。患者背景、手術特性、気管挿管に関連する要因に関するデータが収集された。さらに、特定の時点での POST の発生率と重症度は適切に記録され、分析に供された。その他の有害事象と麻酔満足度も記録された。

48 時間の評価期間中、T 群は C 群に比べて POST の全体的な発生率が低下していた。術後 1、6、12、24、48 時間における POST の発生率と重症度は、T 群で C 群よりも有意に低かった。両群間で下気道損傷の有意な差は観察されなかった。術後麻酔満足度は群Tで高かった。

・本研究は、乳癌手術を受ける患者において、CYL カフ ETT ではなく TAP カフ ETT を使用することで、POST の発生率と重症度が減少することを示した。手術患者に対する適切な ETT の選択は、気道合併症の軽減、術後回復の促進、および麻酔満足度の向上に重要な役割を果たす可能性がある。

カフの形状が直接的に POST に影響したのか、それとも、テーパー型カフの方がカフ上分泌物のカフ下への流入を防いだために、抜管時の咳嗽が有意に少なくなり、その結果として POST が減少したのか、興味ある研究だな。

対訳テキスト:20250707-4.pdf

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