脊髄麻酔と全身麻酔後の術後疼痛プロファイルおよび反跳性疼痛の比較:観察研究

脊椎麻酔後の反跳痛.png・区域麻酔下での手術後、脊髄幹ブロックの解消時に生じる過剰な疼痛は、最近「反跳性疼痛」と呼ばれている。本研究の目的は、脊椎麻酔と全身麻酔の術後疼痛プロファイルにおける差異を検出することであった。

・本研究は、2022 年 1 月から 2023 年 7 月までマールブルク大学病院で実施された単施設観察コホート研究である。主要な評価項目は、統合疼痛スコア(IPS)、24 時間後の術後疼痛スコア、モルヒネ相当の累積量、および臨床的定義に基づく反跳痛の発生率であった。

・本研究では、待機的整形外科、泌尿器科、または婦人科手術を受ける患者 328 名を対象に、脊椎麻酔または全身麻酔を受けた患者を登録した。IPS において、PACU 期間を除いて統計的に有意な差は観察されなかった。脊椎麻酔下で行われた整形外科手術患者においては、数値評価尺度(NRS)による疼痛スコアは、PACU では有意に低い NRS が観察されたが、6 時間後の NRS は有意に高かったものの、他群では有意差は認められなかった。モルヒネ相当の消費量は、研究全体を通じて非常に低かった。臨床的定義に基づく反跳痛の発生率は、脊椎麻酔を受けた整形外科群で最も高かった。

脊椎麻酔の解除後、整形手術患者と非整形手術患者において、術後早期の疼痛スコアに統計学的に有意かつ臨床的に重要な差が認められた。反跳痛のメカニズムは不明であるが、この現象は一部の臨床設定において重要な問題である。

内因性の疼痛抑制システムの活性化が、局所麻酔薬の効果消失速度に及ばないせいなのか?末梢神経ブロックについても 同様の報告がある。

対訳テキスト:20250731-1.pdf

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