■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2025/08/01
| 【問題1】(溺水・中毒・体温) 次のベンゾジアゼピン系薬剤のうち、もっとも血中半減期の短いのはどれか? | 1) ニトラゼパム 3) フルニトラゼパム 5) ジアゼパム | 2) ミダゾラム 4) フルマゼニル |
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[解説] ジアゼパム(=セルシン、ホリゾン)の血中半減期=30時間(32時間)、ニトラゼパム(ネルボン)=25時間、フルニトラゼパム(サイレース、ロヒプノール)=20時間(24時間)、ミダゾラム(ドルミカム)=2時間、ちなみにベンゾジアゼピン系拮抗薬であるアネキセート(フルマゼニル)の半減期は1時間(49分)である。比較すると極めて短いので再睡眠が起こるということ。したがって覚醒状態を維持するには持続投与が必要となるが、ベンゾジアゼピン系製剤による中毒か否かの鑑別に適応を限定した方がよいとの考えもある。
[正解] 4 [出典] ポケット医薬品集91年P375
| 【問題2】(心臓・血管) 運動負荷時の冠血流が障害されるようになる冠動脈狭窄度は何%程度か? | ||||
| 1) 50% | 2) 70% | 3) 90% | 4) 30% | 5) 20% |
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[解説] 冠動脈の狭窄度が50%程度になると、運動負荷時の冠血流が障害されるようになり、80〜90%程度になると、安静時の冠血流も障害されるようになる。
[正解] 1 [出典] CCUハンドブックP39
| 【問題3】(心臓・血管) 急性心筋梗塞の心不全を身体所見の上から I 度〜 IV 度の分類したものを何という? | 1) NYHA 3) Rubenstein 5) Lown | 2) Forrester 4) Killip |
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[解説] NYHA(ニューヨーク心臓協会分類1度〜4度)は、日常生活活動による心疾患患者の重症度分類であり、問診の結果からだけで判定できる。Forrester分類(1977)は、Swan-Ganzカテーテルを使用して測定できる心拍出量(心係数:CI)と肺動脈楔入圧(PCWP)の値から、急性心筋梗塞の左心機能を血行動態面から4つのサブセットに分類したものである。LownはHolter心電図での心室性期外収縮の重症度をgrade0〜5に分類した。gradeがすすむと心室細動に移行する率が高くなる。Killipは、1967年急性心筋梗塞の心不全を身体所見(理学所見)の上から4型に分類した。この分類は聴診器1本で心不全の重症度が診断できる簡便さに加え、予後を的確に反映する指標となるため今日でも広く用いられている。Rubensteinは、洞不全症候群(SSS)を臨床的に1型(高度慢性洞性徐脈:HR<50)、2型(洞停止、洞房ブロック:P波が時々みられなくなる)、3型(徐脈頻脈症候群:俗称「ブラタキ」)の3型に分類した。
[正解] 4 [出典] 内科レジデント実践マニュアルp24
| 【問題4】(体液・電解質) 次のうちもっとも血液pHの緩衝作用が弱いものはどれか? | 1) 有機リン酸 3) 赤血球重炭酸 5) 血漿蛋白 | 2) 血漿重炭酸 4) Hb、酸化Hb |
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[解説] 緩衝系とその作用比率:(1)非重炭酸系(47%):①Hb、酸化Hb(35%) ②有機リン酸(3%) ③無機リン酸(2%) ④血漿蛋白(7%) (2)重炭酸系(53%):①血漿重炭酸(35%) ②赤血球重炭酸(18%)
[正解] 5 [出典] 手術直後の患者管理P105

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