低用量アルフェンタニルは全身麻酔下小児患者における意識喪失のためのレミマゾラムの ED<sub>50</sub> を効果的に低下させる:アップ・アンド・ダウン法を用いた研究
・待機手術を予定した小児患者 52 例(年齢 3〜12 歳、ASA I-II)を 2 群に分け、A 群(n=24;アルフェンタニル 5μg/kg+レミマゾラム 0.1mg/kg)と C 群(n=28;生食+レミマゾラム 0.15mg/kg)とした。評価には MOAA/Sスケールを採用した。全身麻酔下小児患者における意識喪失導入のためのレミマゾラムの ED50、ED95 を算出するため、各時点のモニタリング値(平均動脈圧、心拍数、SpO2)ならびに注入時痛、しゃっくり、自発運動、低血圧、徐脈、呼吸抑制、および有害事象全体の発生率を記録した。
・小児患者における意識喪失のためのレミマゾラムの ED50 は、A 群において 0.212 mg/kg(95% CI: 0.182 - 0.242 mg/kg)であり、C 群(0.340 mg/kg、95% CI: 0.295-0.388 mg/kg、P<0.001)よりも有意に低かった。同様に、A 群の ED95 は0.265 mg /kg(95% CI:0.237-0.413 mg /kg)であり、C 群(0.434 mg /kg、95% CI:0.387-0.737 mg /kg、P<0.001)よりも有意に低かった。有害反応の全体発生率は A 群で 8.3% であり、C 群の 39.3% より有意に低かった(P=0.012)。T0 時点のベースライン値と比較して、両群の小児患者の平均動脈圧(MAP)は T2 で低下した(P<0.05)が、その低下幅はベースライン値の 20% 以内に留まった。
・低用量アルフェンタニル(5μg/kg)は、小児全身麻酔導入時の意識消失成功に必要なレミマゾラムの ED50 および ED95 を著しく低下させ、レミマゾラムによる鎮静中の有害反応発生率を減少させる。
ひこ
鎮静剤にオピオイドを併用すると、相加的な鎮静効果が認めれられる。アルフェンタニルの力価は、フェンタニルの 1/10から1/4 とされているので、フェンタニルで言えば、A 群は、フェンタニル 1μg/kg+レミマゾラム 0.1mg/kg い相当する。
【出典】
Low-Dose Alfentanil Effectively Reduces the ED50 of Remimazolam for Loss of Consciousness in Pediatric Patients Undergoing General Anesthesia: A Study Using Up-and-Down Sequential Allocation Metho
Drug Des Devel Ther. 2025 Aug 29:19:7459-7466.
Low-Dose Alfentanil Effectively Reduces the ED50 of Remimazolam for Loss of Consciousness in Pediatric Patients Undergoing General Anesthesia: A Study Using Up-and-Down Sequential Allocation Metho
Drug Des Devel Ther. 2025 Aug 29:19:7459-7466.
対訳テキスト:20250908-1.pdf

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