■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2025/12/05
| 【問題1】(麻酔薬) プロポフォール投与時には特有の血管痛があるが、対策としてリドカインの前投与を行うならば何mg程度が有効とされているか? | ||||
| 1) 20mg | 2) 10mg | 3) 40mg | 4) 5mg | 5) 60mg |
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[解説] プロポフォール血管痛に対する対策:①オピオイドの前処置 ②リドカインの前投与または混注 ③投与前に4度に冷却する ④肘静脈から投与する ⑤希釈する などが有効とされている。前投薬、消炎鎮痛薬の前投与などの有効性に対する評価は一定していない。①→プロポフォール投与の3分前にフェンタニール1〜2μg/kgを静注 ②→2%静注用リドカイン1ml(=20mg)を前もって静注あるいはプロポフォール20mlに混注する。20mgより多い量のリドカインを前投与または混注しても、有効率にはほとんど差がない。
[正解] 1 [出典] プロポフォールQ&Ap28、29
| 【問題2】(呼吸) 高炭酸ガス血症の原因とならないものはどれか? | 1) 代謝性アシドーシス 3) 甲状腺クリーゼ 5) 自発換気の低下 | 2) 悪性高熱症 4) 過剰な糖質投与 |
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[解説] 高炭酸ガス血症の原因:換気の低下(呼吸中枢抑制、気道閉塞、人工換気装置・回路・チューブのトラブル、神経筋疾患)、代謝の亢進(振戦、敗血症、甲状腺クリーゼ、悪性高熱症、過剰な糖質投与など)、代謝性アシドーシスではアシドーシスを呼吸性に代償するために過換気となりPaCO2は低下(低炭酸ガス血症)する。
[正解] 1 [出典] ICUトラブルシューティングP67
| 【問題3】(心臓・血管) 心臓弁膜症について正しいのはどれか? | ア:通常、僧帽弁狭窄症は、リウマチ性疾患から二次性に起こる。 イ:心臓への負荷が増加すると、収縮終期圧-容量曲線の傾き(ESPVR)は大きくなる。 ウ:左室肥大があると狭心症が起こることがある。 エ:慢性の僧帽弁閉鎖不全症では、左室拡張終期圧は正常で、左室拡張終期容積は増加している。 オ:圧容量曲線上の右側のB-Cは、等容性心室収縮期である。 |
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[解説] ア:○:通常、僧帽弁狭窄症は、リウマチ性疾患から二次性に起こる。リウマチ熱に罹患してから弁狭窄が臨床上問題になるのは、感染後10〜20年後である。
イ:×:収縮終期圧-容積曲線(ESPVR)の傾きは負荷と関係しない心収縮力を表している。したがって、心臓への負荷が増加しても、収縮終期圧-容量曲線の傾きには影響しない。
ウ:○:左室肥大があると狭心症が起こることがある。肥大した心筋は酸素需要が増加し、虚血になりやすく、冠動脈狭窄がなくても狭心症が起こることがある。
エ:○:慢性の僧帽弁閉鎖不全症では、左室拡張終期圧は正常で、左室拡張終期容積は増加している。急性の僧帽弁閉鎖不全症では、左室拡張終期圧も上昇する。
オ:○:圧容量曲線上の右側のB-Cは、等容性心室収縮期である。左側のD-Aは、等容性心室拡張期である。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p250-257
| 【問題4】(中枢神経) 次のうち痛みの伝達を担っている神経線維はどれか? | ||||
| 1) Aδ | 2) Aβ | 3) Aα | 4) B | 5) S |
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[解説] 痛みは有髄線維の中でも細くて伝達速度の比較的遅いAδ線維と無髄のC線維により伝達される。
[正解] 1 [出典] Q新麻酔科学改訂第5版p135

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