【文献抄訳】オピオイド麻酔とオピオイドフリー麻酔が術後回復に与える影響の比較:系統的レビューとメタアナリシス

オピオイドvsオピオイドフリー2.png麻酔科勤務医の皆様、お疲れ様です。本日は、Journal of PeriAnesthesia Nursingに掲載された、術後回復におけるオピオイドフリー麻酔(OFA)の影響を検証した最新のメタアナリシスをご紹介します。

【出典】:Journal of PeriAnesthesia NursingComparison of the Effect of Opioid Anesthesia and Opioid-free Anesthesia on Postoperative Recovery: A Systematic Review and Meta-analysis” DOI: 10.1016/j.jopan.2025.08.001

背景と目的

術後回復の質を最適化することは非常に重要です。本研究は、成人患者を対象に、オピオイド麻酔(OA)と比較してオピオイドフリー麻酔(OFA)が術後回復にどのような影響を及ぼすかを評価することを目的としました。

方法

  • デザイン: 系統的レビューおよびメタアナリシス
  • 検索対象: PubMed, Embase, Web of Science, Cochrane Library, CINAHL(2024年4月まで)
  • 対象研究: 合計13件のランダム化比較試験(RCT)、計1,733名の患者を対象に解析が行われました。

結果

メタアナリシスの結果、以下の点が示されました。
  • 術後悪心嘔吐(PONV): オピオイド麻酔(OA)群と比較して、オピオイドフリー麻酔(OFA)群ではPONVの発生率が有意に減少しました。
※抄録内では、主要評価項目として「術後 24 時間時点の回復の質(QoR-40 スコア)」、副次評価項目として「疼痛スコア(術後 1〜2 時間、24 時間)」「術後 24 時間以内のオピオイド消費量」「入院期間(LOS)」「その他の有害事象」が評価項目として挙げられていますが、具体的な増減の有意差に関する記述は PONV の減少のみとなっています。

結論

オピオイドフリー麻酔(OFA)は、術後の回復の質を改善する可能性があり、特に PONV の発生率を低下させることが示唆されました。

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