■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2026/02/16
| 【問題1】(肝・腎・消化管) 肝硬変患者の手術に伴う死亡率は、Child分類のグループBでは( )%と報告されている。 | 1) 5〜10% 3) 5%以下 5) 60%〜80% | 2) 10〜30 4) 40〜60% |
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[解説] 肝硬変患者の手術に伴う死亡率は、Child分類のグループA=5〜10%,グループB=10〜30%、グループC=40〜50%以上と、Cに分類される患者のリスクは高い。ChildC分類=「ビリルビン値>3.0mg/dl、アルブミン値<3.0g/dl、腹水に対し治療効果が少なく、しばしば昏睡状態を呈し、栄養状態不良の患者」 「ChildCはさんざん(>3&<3)だ!」
[正解] 2 [出典] 麻酔緊急vol1p22
| 【問題2】(麻酔薬) スガマデクスと筋弛緩について正しいのはどれか? | ア:抗コリンエステラーゼ剤による筋弛緩の拮抗には逆説的筋力低下がありうる。 イ:デキストリンは数個のα-グルコースがα1・4グリコシド結合によって重合した物質の総称である。 ウ:ステロイドホルモンのスガマデクスと親和性はロクロニウムの1/120以下である。 エ:18才以下ではスガマデクスの血漿クリアランスは年齢と共に増加する。 オ:シクロデキストリンのドーナツ構造の表面部は親水性である。 |
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[解説] ○::抗コリンエステラーゼ剤による筋弛緩の拮抗では逆説的筋力低下、すなわち筋弛緩からの死前回復が進んだ状態で高用量の抗コリンエステラーゼ薬を投与すると、かえって神経筋伝達が障害される現象がある。
○:デキストリンは数個のα-グルコースがα1・4グリコシド結合によって重合した物質の総称である。α1・6グリコシド結合によって重合した物質はデキストランと呼ばれる。
○:コルチゾン、ヒドロコルチゾン、アルドステロンなど内因性ステロイドホルモンもスガマデクスと包接しうるが、スガマデクスとの親和性は多く見積もってもロクロニウムの1/120以下と低いので、大きな問題にはならない。
○:18才以下ではスガマデクスの血漿クリアランスは年齢と共に増加する。
○:シクロデキストリンのドーナツ構造の内部が疎水性、表面部が親水性である点に特徴がある。
[正解] 解説を参照 [出典] スガマデクスの基礎と使い方
| 【問題3】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (f__________) (a_________) : フッ化麻酔薬 (2) (e_________) (s______) : 呼息性喘鳴 (3) (a_______________) (c_________) : 房室伝導 (4) (p________) (e____) : 肺水腫 (5) (a_____) (c______) : 活動電流 |
[解答]
| (1)fluorinated anesthetic | (2)expiratory stridor |
| (3)atrioventricular conduction | (4)pulmonary edema |
| (5)action current |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
| 【問題4】(麻酔薬) 次の麻酔薬のうちで、脳血流量をもっとも低下させるのはどれか? | 1) ミダゾラム 3) フェンタニール 5) 笑気 | 2) チオペンタール 4) ケタミン |
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[解説] チオペンタール、チアミラール、リドカインはいずれも脳血管を収縮させ、脳血流量を低下させる。ケタミンと笑気はいずれも脳血流を増加させる。ミダゾラムはチオペンタールには劣るが脳血流量を低下させる。フェンタニールは脳血流への影響はない。
[正解] 2 [出典] 臨床麻酔のコツと落とし穴part2p25

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