■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2026/08/03
| 【問題1】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか? | ア:肝硬変患者の麻酔では、低酸素血症を起こす危険性が高い。 イ:急性尿細管壊死は薬物にはほとんど反応せず、肝機能能が正常化しなければ治癒しない。 ウ:高抱合型ビリルビン血症は肝胆道系の障害を意味している。 エ:ALTは主として肝細胞由来である。 オ:C型肝炎ウイルスの暴露に対する免疫グロブリン投与の有効性は不明である。 |
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[解説] ア:○:肝硬変患者の麻酔では、低酸素血症を起こす危険性が高い。酸素投与や陽圧換気は術中の換気血流不均等を改善する。一般に、麻酔や術後鎮痛のための麻薬の投与により肺内シャントが増えたり肺胞低換気が進行したりする。
イ:×:急性尿細管壊死は、利尿剤、ドパミン、カルシウム拮抗剤、アンギオテンシン変換酵素阻害薬に反応し、治癒することが多い。一方、肝腎症候群は薬物にはほとんど反応せず、肝機能能が正常化しなければ治癒しない。
ウ:○:血清中の非抱合型ビリルビンの増加は赤血球や赤血球前駆細胞の寿命の変化に関連して起こる。高抱合型ビリルビン血症は肝胆道系の障害を意味している。
エ:○:AST(GOT)は心臓や骨格筋、膵臓、腎臓、赤血球にも存在する。ALT(GPT)は主として肝細胞由来である。
オ:○:B型肝炎ウイルスに暴露した場合は、感染予防に高力価HBsAg免疫グロブリンを投与するが、C型肝炎ウイルスの暴露に対する免疫グロブリン投与の有効性は不明である。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311
| 【問題2】(肝・腎・消化管) 肝細胞ミトコンドリアの酸化還元電位の状況の指標とされるAKBRの正常値はどれくらいか? | ||||
| 1) 0.3 | 2) 2 | 3) 0.5 | 4) 1 | 5) 3 |
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[解説] 肝細胞の障害度を的確に反映するとされている最近の指標は、肝細胞ミトコンドリアの酸化還元電位状況の指標とされるAKBR(arterial ketone body ratio)と、OG(osmolarity gap)である。それぞれ正常値はAKBR>1.0、OG=0である。
[正解] 4 [出典] 危機管理P77
| 【問題3】(麻酔薬) オピオイドについて正しいのはどれか? | ア:純粋なκアゴニストは呼吸抑制を起こさない。 イ:ナロキソンは。モルヒネ様の作用は持たないのでオピオイドには属さない。 ウ:モルヒネはフェナントレン系に属する。 エ:μ1受容体の内因性リガンドはエンケファリンである。 オ:κ受容体の刺激で、不快感が起こる。 |
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[解説] ○:純粋なκアゴニストは呼吸抑制を起こさない。
×:ナロキソンは。モルヒネ様の作用は持たないがオピオイドに属する。オピオイドとは、モルヒネ様作用かその拮抗作用を有する薬物のことである。
○:オピウムは20種類以上のアルカロイドを含み、フェナントレン系、もしくはベンジルイソキノリン系に属する。モルヒネ、コデインは前者に、パパベリンは後者に属する。
○:μ1受容体の内因性リガンドはエンケファリンである。一方、μ2受容体の内因性リガンドは確認されていない。
○:κ受容体刺激は、鎮痛・鎮静・不快感・精神症状を呈する。またバゾプレシンの放出を阻害するので利尿作用を有する。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p72-77
| 【問題4】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (r_______) (h__________) : 局所冷却 (2) (c______) (b______) : 冷却ブランケット (3) (s____) (e_____) : 短絡効果/シャント効果 (4) (m_________) (d_________) (d___) : 心筋抑制薬 (5) (v________) (r_________) : 血管運動神経調節 |
[解答]
| (1)regional hypothermia | (2)cooling blanket |
| (3)shunt effect | (4)myocardial depressant drug |
| (5)vasomotor regulation |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版

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