■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2026/08/04

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【問題1】(体液・電解質) 電解質について正しいのはどれか?

ア:低ナトリウム血症とは、血中ナトリウム濃度が130mEq/l以下になることをいう。

イ:急速に低ナトリウムを補正すると橋中心髄鞘崩壊症を起すことがある。

ウ:低ナトリウム血症は最小肺胞濃度を上昇させる。

エ:ネフローゼ症候群で見られる低ナトリウム血症では、細胞外液は過剰である。

オ:高カリウム血症は筋力を弱め筋弛緩薬への感受性を高める。


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[解説] ア:×:低ナトリウム血症とは、血中ナトリウム濃度が135mEq/l以下になることをいう。
イ:○:急速に(48時間以内に25mEq/l以上)低ナトリウムを補正すると橋中心髄鞘崩壊症 (CPM)を起すことがある。
ウ:×:吸入麻酔薬の最小肺胞濃度を上昇させるのは高ナトリウム血症である。
エ:○:うっ血性心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群で見られる低ナトリウム血症では、細胞外液は過剰である。そのため通常浮腫が認められる。
オ:×:低カリウム血症は筋力を弱め筋弛緩薬への感受性を高める。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p28-32




【問題2】(呼吸管理) 気管支収縮作用のないのはどれか。
ア:ミダゾラム
ウ:ニカルジピン
オ:エスモロール
イ:アムリノン
エ:フェンタニール


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[解説] ミダゾラムは気管支収縮を起こさない。迷走神経切断犬において、アムリノンはメタコリン誘発気管支痙攣を用量依存性に減弱させる。ニカルジピンは気管支拡張作用を示す。気管平滑筋を弛緩させるカルシウム拮抗薬の相対的強さは、血管平滑筋および心筋におけるそれと同じである。フェンタニールはアトロピンによって拮抗される気管支痙攣を起こしうる。選択的β1受容体遮断薬であるエスモロールは、高用量ではβ1受容体選択性が通常減少し、気管支及び血管のβ2受容体の抑制が起こり、気管支痙攣を起こすことがある。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 第34回麻酔指導医認定筆記試験:B30




【問題3】(心臓・血管) 右房圧波形上、v波が増高する病態はどれか?
1) 三尖弁狭窄症
3) 完全房室ブロック
5) 僧帽弁閉鎖不全症
2) 心房細動
4) 三尖弁閉鎖不全症


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[解説] 心房の圧波形はa、c、vの陽性波とx、yの陰性波(谷)で構成されている。v波は心房の弛緩によって血液が充満し、内圧が上昇するために形成される。房室弁閉鎖不全があると心室収縮期(心房弛緩期)に血液が心房側へ逆流するため、v波は増高する。右心系では、吸気に右房への還流血流量が増大する結果、v波は吸気時により増高する。心房中隔欠損症や部分肺静脈還流異常症のような右房に動脈血が短絡する疾患では、本来の還流血液に短絡血が加わる結果、v波の増高がみられる。


[正解] 4 [出典] 心臓カテーテル検査のモニタリングP72




【問題4】(肝・腎・消化管) 腎臓の尿最大希釈能はどれくらいか?
1) 120mOsm/kgH2O
3) 100mOsm/kgH2O
5) 30mOsm/kgH2O
2) 60mOsm/kgH2O
4) 200mOsm/kgH2O


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[解説] 腎臓の尿最大濃縮能はおよそ1500mOsm/kgH2O、尿最大希釈能は60mOsm/kgH2O、正常の血清浸透圧が約300mOsm/kgH2O(正確には285±5)なので、「濃縮稀釈は5倍まで」と覚える。


[正解] 2 [出典] クリティカル記憶術1P93

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