■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2026/08/05
| 【問題1】(肝・腎・消化管) 慢性肝不全患者の腹水を穿刺排液する場合、どれくらいの速度で除去するのが適当か? | 1) 2000〜3000ml/日 3) 300〜500ml/日 5) 特に目安はない | 2) 1000〜1500ml/日 4) 500〜1000ml/日 |
▼
▼
▼
[解説] 慢性肝不全患者の腹水難治例:低蛋白血症、腹膜炎(細菌性、癌性)の合併、腎障害の合併、消化管出血など.アルダクトン150mg/dayまで増量しても難治であれば、ラシックス10〜20mg/day(〜40mg)内服、効果不十分ならさらに5〜20mg静注(〜40mg)。利尿剤を増量しても難治で低蛋白血症がある場合、25%アルブミン50ml点滴静注、少量ドーパミンの持続点滴が効果をみることがある。以上で効果がなければ腹水の穿刺排液を行なう。1日1000〜1500mlの排液を3時間以上かけて行なう。急激な血圧低下に注意する。
[正解] 2 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP176
| 【問題2】(モニタリング) 心電図について正しい記述はどれか。 | ア: II 誘導を用いると、心筋虚血の半分以上の診断が可能である。 イ:CS5誘導の心筋虚血診断の精度はV5誘導と同等である。 ウ:幅広いQRS波が見られたら、心室性不整脈である。 エ:心筋虚血の診断には診断用モードを用いる必要がある。 |
▼
▼
▼
[解説] 心筋虚血の診断感度は、V5・V6といった胸部誘導の方が、 II 誘導よりずっと高い。 II 誘導とV5・V6を組み合わせることで、心電図による心筋虚血の診断感度は90%以上に上昇する。3誘導システムの場合には、単極の胸部誘導はとれないので、CB5、CS5といった双極誘導で代用される。QRS幅が広い場合には、心室性不整脈のほか、変更伝導や、心室内ブロック、脚ブロックなどが考えられる。
[正解] (イ)、(エ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集
| 【問題3】(局所麻酔法) 下肢の手術と神経ブロックについて正しい記述はどれか。 | ア:母趾切断の場合の麻酔は足首ブロックで十分である。 イ:膝関節鏡の麻酔には外側大腿皮神経、閉鎖神経、大腿神経と坐骨神経のブロックが必要である。 ウ:足底の手術のためには、坐骨神経ブロックだけで十分である。 エ:大腿四頭筋の筋生検のためには、大腿神経ブロックと閉鎖神経ブロックが必要である。 |
▼
▼
▼
[解説] 大腿四頭筋の筋生検のためには、大腿神経ブロックと外側大腿皮神経ブロックが必要である。
[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集
【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p169 (しゃっくり)『しゃっくりが止らない!』 ●術中・術後のしゃっくり:難治性吃逆=48時間以上持続 ●しゃっくりの原因と発生機序 ●麻酔前診察において注意すべき事項 ●しゃっくりの一般的治療法 ●術中・術後のしゃっくりの治療法:①手術操作中断 ②麻酔深度を深く ③筋弛緩薬の追加投与 ④胃内吸引・胃洗浄 ⑤経口・経鼻的咽頭粘膜刺激、舌牽引 ⑥20cmH2Oで20〜30秒加圧 ⑦アシドーシス是正 ⑧物理的迷走神経刺激(眼球圧迫、頚動脈洞マッサージ) ⑨薬物:コントミン、メチルフェニデート、メトクロプラミド、アトロピン、咽頭リドカインスプレー、ケタミン |

この記事へのコメント